【Webデザイナー向け】プライバシーポリシーの書き方のポイント&記載事項(テンプレあり)

・プライバシーポリシーって何を書けばいいの?
・色んなテンプレがあるけどどれを使えば良いの?
Webデザイナーのお仕事の中で、クライアントのホームページやLINEアカウントを制作する際にこんな風に悩んだことはありませんか?
ちょっと難しそうだなと感じるプライバシーポリシーも、ポイントを抑えれば自信を持ってクライアントごとに作成してあげることができます!
プライバシーポリシーのポイントや記載事項を踏まえた上で、
テンプレート
もご用意しましたので参考にしてみてください。
プライバシーポリシーの必須記載事項と書き方

プライバシーポリシーは、個人情報保護委員会のガイドラインに基づいて、記載する必要がある項目があります。
それぞれの項目について、具体的な書き方の例をご紹介していきます。
1. 事業者の名称
事業者の名称は、サイトを運営している会社や個人の情報を明記する項目です。
法人の場合は会社名を、個人の場合は氏名を入力します。
サイト名と運営者名のどちらも入れることで、ユーザーに対してわかりやすさを示して安心感を与えることができます。
【運営者情報】
サイト名:〇〇デザイン
運営者名:株式会社〇〇 / 個人の場合は「〇〇 〇〇」
2. 個人情報の収集方法
個人情報の収集方法は、どのように情報を得ているのかを明記します。
収集方法を明らかにすることで、サイトの信頼性を上げてユーザーとの信頼関係を気づくことができます。
お問い合わせフォームなどの送信時に個人情報を取得について記載するのが一般的ですね。
【個人情報の収集方法】
当サイトでは、ユーザーが入力する情報(お問い合わせフォームやアカウント登録時など)や、Cookie・アクセス解析ツールを通じて自動的に収集される情報(IPアドレス、ブラウザ情報など)を取得することがあります。
3. 個人情報の利用目的
個人情報の利用目的は、「取得した個人情報をどんな目的で使うのか」を分かりやすく説明するためのものです。
あらかじめ利用目的を伝えることで、ユーザーも自分の情報がどのように使われるのかを理解できて、不安を感じることなく情報提供ができるようになります。
【個人情報の利用目的】
当サイトでは、お問い合わせやサービス提供のために取得した個人情報を、以下の目的で利用いたします。
・お問い合わせへの回答
・サービス提供や商品の発送
・メールマガジンの配信
・サイト改善のための分析
4. 個人情報の第三者提供について
個人情報の第三者提供については、ユーザーの情報がどんな場合に外部と共有されるのかを説明する大切なものです。
基本的には個人情報を第三者に提供しないことを明記し、例外がある場合はその条件をはっきりと伝えます。
【個人情報の第三者提供】
当サイトでは、以下の場合を除き、お客様の個人情報を第三者に提供することはありません。
・お客様の同意がある場合
・法令に基づく場合
・人の生命、身体または財産の保護のために必要がある場合
5. 個人情報の開示・訂正・利用停止の手続き
個人情報の開示・訂正・利用停止の手続きは、ユーザーが自分の情報を適切に管理できるようにするためのものです。
また、EU一般データ保護規則(GDPR)などの国際的なルールにも対応する、大切な内容となります。
【個人情報の開示・訂正・削除】
お客様は、当サイトが保有する個人情報の開示・訂正・削除・利用停止を求めることができます。
手続きをご希望の場合は、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
お問い合わせ先:xxx@example.com
6. Cookie(クッキー)やアクセス解析ツールの利用
Cookie(クッキー)やアクセス解析ツールの利用についての説明は、現代のウェブサイトには欠かせないものです。
特に、EUのクッキー法や各国のプライバシー規制に対応するためにも、とても重要なポイントになります。
【Cookieの使用について】
当サイトでは、サイトの利便性向上のためCookieを使用しています。また、Googleアナリティクスによるアクセス解析を行っており、匿名で統計データを収集しています。
これらのデータは個人を特定するものではなく、サイト改善のために利用します。
実際のサイトに実装する際のポイント3つ

プライバシーポリシーを作成したら、以下の3つのポイントに注意してサイトに実装していきましょう。
ポイント①見つけやすい場所に設置する
ユーザーが簡単に見つけられるように、フッターメニューなど定番の場所に配置しましょう。
特にお問い合わせフォームやユーザー登録ページからは直接リンクできるようにすると良いでしょう。
ポイント②読みやすさを意識したデザイン
法的文書だからといって難解な表現ばかりでは、ユーザーは読む気をなくしてしまいます。
見出しや箇条書きを効果的に使い、読みやすくデザインしましょう。
以下のポイントを意識するとより良いです!
- 適切な見出し(H2・H3)の使用
- 段落を短めに区切る
- 箇条書きを活用する
- モバイルでも読みやすく
ポイント③更新日の記載
プライバシーポリシーを更新した場合は、最終更新日を記載しておきましょう。
ポリシーが最新であることをユーザーに伝えられます。
【最終更新日】
2025年3月18日
プライバシーポリシーは信頼構築とコンプライアンスのカギ
プライバシーポリシーは、ただの形式的な文書ではなく、ユーザーの個人情報をしっかり守る姿勢を示し、信頼関係を築くためにとても大切なものです。
きちんとしたプライバシーポリシーを作成・実施することで、クライアントのウェブサイトの信頼性や価値をさらに高めることができます。
またプライバシーポリシーは、法律やルールに従いながらユーザーの大切な情報を守ることで、企業の信頼を高め、コンプライアンスをしっかり守るための大切な役割を担っています。
プライバシーポリシーはどのくらい重要?
ホームページなどで、ユーザーの個人情報を収集したりCookieやGoogle Analyticsを利用する場合、またオンラインショップやサービスを提供するなどの個人情報を扱う場合は、プライバシーポリシーは必ず必要となります。
2022年の個人情報保護法改正により、事業者は個人情報の利用目的を明確にして、ホームページなどで公表することが義務となりました。(個人情報保護法第17条、第21条参照)
BtoBビジネスでは取引先が個人情報の管理体制をチェックすることがあるため、適切なプライバシーポリシーがビジネスの信頼につながることも。
さらに、GoogleアドセンスやAmazonアソシエイトの審査でも必要とされているので、収益化を目指すサイトにプライバシーポリシーは欠かせません。
プライバシーポリシーのテンプレート例

基本的なプライバシーポリシーのテンプレート例をご紹介します。
クライアントのサイトやサービスの内容に合わせてカスタマイズしてください。
プライバシーポリシー
【会社名/サイト名】(以下、「当サイト」といいます)は、ユーザーの皆様の個人情報の取り扱いについて、以下のとおりプライバシーポリシーを定めます。
1. 個人情報の取得について
当サイトでは、お問い合わせフォームやメールなどを通じて、お名前、メールアドレスなどの個人情報をご提供いただく場合があります。
2. 個人情報の収集方法
当サイトでは、ユーザーが入力する情報(お問い合わせフォームやアカウント登録時など)や、Cookie・アクセス解析ツールを通じて自動的に収集される情報(IPアドレス、ブラウザ情報など)を取得することがあります。
3. 個人情報の利用目的
当サイトでは、取得した個人情報を以下の目的で利用いたします。
・お問い合わせへの回答
・サービス提供や商品の発送
・メールマガジンの配信
・サイト改善のための分析
4. 個人情報の第三者提供
当サイトでは、以下の場合を除き、お客様の個人情報を第三者に提供することはありません。
・ユーザー
の同意がある場合
・法令に基づく場合
・人の生命、身体または財産の保護のために必要がある場合
5. 個人情報の管理
当サイトでは、個人情報の漏洩、滅失、き損の防止および是正のために、適切なセキュリティ対策を講じています。
6. 個人情報の開示・訂正・削除
ユーザーは、当サイトが保有する個人情報の開示・訂正・削除・利用停止を求めることができます。手続きをご希望の場合は、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。
7. Cookie(クッキー)の使用について
当サイトでは、サイトの利便性向上のためCookieを使用しています。また、Googleアナリティクスによるアクセス解析を行っており、匿名で統計データを収集しています。これらのデータは個人を特定するものではなく、サイト改善のために利用します。
8. プライバシーポリシーの変更
当サイトは、必要に応じて本ポリシーを変更することがあります。変更後のプライバシーポリシーは当サイトに掲載した時点から効力を生じるものとします。
9. お問い合わせ先
個人情報の取り扱いに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
運営者名:
メールアドレス:
住所:
最終更新日:○年○月○日
プロのWebデザイナーとしてプライバシーポリシーで差をつけよう
プライバシーポリシーは、法的義務を果たすだけでなく、サイトの信頼性を高めてユーザーに安心感を与える大切な要素です。
プロのWebデザイナーとして、クライアントのサイトやサービスに合ったオリジナルのプライバシーポリシーを提案できることは、お仕事としての強みにもなります。
また、クライアントのサービスに合わせた内容を考えることで、信頼関係も深まります。
今回のポイントやテンプレートを参考に、ぜひ充実したプライバシーポリシーを作成してみてください!